PIPELINE パイプライン

TARGET DESIRE 標的疾患

変形性膝関節症 / Osteoarthritis

膝関節軟骨の変性、摩耗を基盤として、骨棘形成などの増殖性変化を伴いながら、関節の変形、疼痛が進行する疾患です。
高齢者における慢性的な関節痛および運動障害の主要な原因になっています。立位や歩行時の疼痛が徐々に増悪し、病状の進行に伴い可動域制限が生じます。
今後、高齢化によりさらに患者数の増加が見込まれています。
薬物療法として、非ステロイド性抗炎症薬内服やヒアルロン酸の関節内投与を行いますが、日常生活に支障をきたす場合には手術療法を検討することになります。

脳梗塞 / Cerebral infarction

脳動脈の狭窄や閉塞により脳組織への血流が低下し、酸素や栄養素の欠乏により脳細胞が壊死に陥る疾患です。
壊死した部位が担っていた神経機能が失われ、片麻痺や感覚障害を始めとする神経症状が現れます。
急性期の治療においては、発症時の血栓溶解療法、血栓回収療法に続き、抗血小板・抗凝固療法、抗脳浮腫療法とともに、細胞障害から脳を保護する脳保護療法が行われます。

心不全 / Congestive heart failure

心臓の器質的ポンプ機能が低下することで、心拍出量の低下や末梢循環不全、肺や体静脈系のうっ血をきたす病態です。
うっ血による症状が主体となることが多く、うっ血性心不全ともいわれます。
心不全の治療は、症状の緩和と予後の改善に大別され、それぞれの目的に応じて様々な治療薬が用いられています。

筋委縮性側索硬化症
/ Amyotrophic lateral sclerosis(ALS)

上位運動ニューロンと下位運動ニューロンが選択的に変性・脱落し、全身の筋萎縮が進行性に生じる疾患です。
発症数は50〜70歳代に多く、進行すると上肢の機能障害、歩行障害、構音障害、嚥下障害、呼吸障害等を生じますが、通常、意識や五感の機能は保たれます。
病勢進展は比較的早く、人工呼吸器を用いなければ通常は数年で死に至る深刻な疾患です。

デュシェンヌ型筋ジストロフィー
/ Duchenne muscular dystrophy(DMD)

ジストロフィン遺伝子変異による小児期発症の男児出生数3,500名につき1名程度の頻度で発症する筋ジストロフィーの代表的疾患であり、症状が進行すると各種運動障害が起こると共に、多くは心不全・呼吸不全等により20~30歳代で死に至る重篤な希少疾患です。現在のところ、根本的な治療法はなく有効な治療法も限られています。

潰瘍性大腸炎
/ Ulcerative colitis(UC)

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜層にびらんや潰瘍ができる原因不明の大腸の慢性の炎症性疾患です。主に、血便、粘血便、下痢あるいは血性下痢をともない、それらの症状は病態の進展に伴い持続的かつ反復的にみられQOLに重篤な影響が生じます。潰瘍性大腸炎治療の基本は薬物治療で、一般的にいくつかの薬剤が併用されますが、薬物治療の目的は潰瘍性大腸炎を完治することではなく、大腸粘膜の異常な炎症を抑えて、症状をコントロールすることです。しかしながら現在の薬物療法は様々な問題点があり、より有効で安全な新薬の開発が待たれています。

CORE MECHANISM コア・メカニズム

様々な要因で組織が障害されると、一過性に発熱、浮腫、疼痛などの症状が観察され、この現象は急性炎症と言われます。急性炎症は組織修復と密接に関わっています。一方、組織が持続的に障害されると炎症は慢性化し、組織の異常修復(組織リモデリング)による慢性病態が形成されます。
アスタキサンチン誘導体は、急性炎症よりもむしろ慢性炎症のプロセスに作用していると考えられています。従いまして、アスタキサンチン誘導体は、従来の抗炎症剤とは異なり、慢性疾患の病態を改善する、非常に特徴的な医薬品になると期待されます。